求人レポート

労務費の転嫁率44.7%。なぜ「人件費が上がったから値上げ」は通らないのか

青いTシャツを着た4人の男女がオフィスでノートパソコンを囲み、「労務費転嫁率 44.7%」と表示されたグラフを指差しながら真剣な表情で議論している様子

「原材料費が上がったので値上げします」は通る。 「人件費が上がったので値上げします」は通らない。

内閣官房・公正取引委員会の調査(2025年2月)が、この現実を数字で示している。

コスト全体の価格転嫁率は49.7%。約半分は価格に反映できている。しかし、労務費(人件費)に限ると44.7%。原材料費やエネルギー費に比べ、最も転嫁が難しい項目だ。

なぜか。

原材料費は「市況」で説明できる。請求書や相場データを見せれば、発注側も納得しやすい。

一方、人件費は「社内事情」と見なされる。「それは御社の生産性の問題では?」と切り返されるリスクがある。

特に下請け構造の中にいる企業は厳しい。「嫌なら他に頼む」と言われることへの恐怖が、交渉のテーブルにすら着くことを躊躇わせている。

だが、最低賃金1,500円時代に「転嫁できないまま賃上げだけ続ける」は、数年で資金ショートを招く。

打開策は2つしかない。

1つは、価格交渉の「正当性」を武器にすること。政府は「労務費の適切な転嫁」を推進しており、公正取引委員会も監視を強化している。制度を盾に、粘り強く交渉する。

もう1つは、人件費単価の上昇を「人数の削減」ではなく「業務の自動化」で吸収すること。採用を増やさず、ITで生産性を上げれば、転嫁交渉に頼らなくても利益を守れる。

採用以外の選択肢がある。それを知っているかどうかで、次の5年が変わる。

「うちはどこから手をつければいい?」 60分の無料ミーティングで、現状診断と具体策をお伝えします。

60分無料ミーティングを予約する


関連記事最低賃金1,500円時代、中小企業はどう生き残るか|2025年からの生存戦略

―人を増やさず、売上を増やす―
この方法を話しましょう

事務作業の自動化も、新規商談獲得の自動化も。
60分の無料ミーティングで、今やるべき「手順」をお伝えします。

ミーティングの空き状況を見る

カレンダーから好きな時間を選んでください