「なぜうちには人が来ないのか」と悩んでいませんか?実は、人手不足の原因は求人票の書き方や給与だけではありません。この記事では、中小企業の人手不足が「採用活動」だけでは解決できない本当の理由を解説します。
人手不足の原因は3つの構造変化にある
人手不足の原因は、大きく分けて3つの構造的な変化にあります。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 少子高齢化 | 生産年齢人口の減少は「予測」ではなく「現在進行形」 |
| 労働法制の変化 | 時間外労働の上限規制で「1人あたりの労働量」が減少 |
| 賃上げ競争 | 大企業との賃金格差が拡大し、中小企業から人材が流出 |
帝国データバンクの調査(2025年10月)によると、正社員の不足を感じている企業は54.6%と、4年連続で過半数を超えています。これは景気循環による一時的なものではなく、労働供給そのものが足りない「構造的な欠乏」に入った証拠です。
「採用」だけで解決しない理由
正直に言うと、「求人を強化すれば解決する」という時代は終わりました。
2025年の春闘では平均5.52%という歴史的な賃上げが実現しましたが、これに追随できたのは大企業を中心とした一部だけ。中小企業は賃上げ原資を確保できず、既存社員の流出すら止められない状況です。
相談で多いのが「採用してもすぐ辞める」という悩みです。でも話を聞くと、「人手が足りないから採用する」→「入った人に仕事が集中する」→「また辞める」という悪循環に陥っているケースがほとんど。根本の業務量を見直さないまま「補充」しているだけなんです。
データで見る「人手不足倒産」の実態
2025年の「人手不足倒産」は427件で、初めて年間400件を超えました。しかも、倒産企業の77%が従業員10人未満の小規模企業です。
小規模企業で1人が退職すると、戦力の20%〜50%を失うことになります。縁故採用やハローワークでの補充が機能しなくなった今、「キーマンの退職」が引き金となって事業継続が不可能になるケースが急増しています。
「人手不足」は経営課題として深刻ですが、「採用」に依存する体質こそがリスクであることを認識する必要があります。
まとめ
人手不足の原因は、少子高齢化・労働法制・賃上げ競争という構造的な変化にあります。「採用を強化すれば解決する」という発想から、「少人数でも回る仕組みを作る」という発想への転換が必要です。
まずは話を聞いてみたい、という方も歓迎です。
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