求人レポート

副業人材を活用している企業は24%。残り76%が知らない選択肢

明るいオフィスのミーティングスペースで、同じ鮮やかな青いTシャツを着た2人の日本人男性が、ホワイトボードの前で打ち合わせをしている風景。右側の男性が立って、ホワイトボードに描かれたフローチャートを指さしながら説明している。ホワイトボードには、一番上に「課題」、真ん中に「業務の整理(切り出し)」、一番下に「外部専門人材活用」と日本語テキストが書かれており、上から下へ矢印が流れている。左側の男性は木目調のテーブルに座り、右側の男性の話を熱心に聞いている。窓から外の景色が見え、観葉植物や木製の椅子がある、カジュアルなビジネスシーン

正社員を採用できない。

では、正社員でなくてもいい業務はないか。

この問いに対する答えの一つが、副業・兼業人材の活用だ。

しかし、外部から副業人材を受け入れている企業はわずか24%にとどまる(エン・ジャパン 2025年10月)。

残りの76%は、この選択肢を使えていない。

活用企業の53%は「人手不足解消」が目的

副業人材を受け入れている企業に理由を聞くと、53%が「慢性的な人手不足の解消」51%が「専門知識・スキルを持った人材が必要」と回答している(エン・ジャパン 2025年10月)。

つまり、使っている企業は明確な課題意識を持って活用している。

足りないのは「制度」ではなく、「発想」だ。

なぜ76%は使えていないのか

最大の障壁は、業務の「属人化」だ。

副業人材に仕事を任せるためには、「どの業務を」「どこまで」「どんな成果物を求めるか」を明確にする必要がある。

しかし、多くの中小企業では業務が特定の社員の頭の中にあり、言語化されていない。

「何を頼んでいいか分からない」。

これが本音だ。

結果として、「正社員をフルタイムで雇って、現場で覚えてもらう」という従来型の採用に戻ってしまう。

しかし、その正社員が採れないから困っているのだ。

「業務の切り出し」が先、「人探し」は後

副業人材の活用で最も大事なのは、人を探す前に業務を整理すること。

たとえば、「ホームページの更新を月2回やりたいが手が回らない」。

これなら、副業のWebディレクターに週2時間だけ依頼できる。

正社員を1人雇う年間数百万円に対して、月数万円で専門家の力を借りられる。

経理、マーケティング、IT周り。

「この人がいないと回らない」という業務ほど、実は外に出せる。

出せないのは、出し方を知らないだけだ。

「採用」と「外注」の二択ではない

副業人材は、採用の代わりではない。

「正社員で採るべき業務」と「外部に任せられる業務」を仕分けることで、限られた採用リソースをコア業務に集中させる戦略だ。

全部を正社員で賄おうとするから、採用が追いつかない。

業務の仕分けという一手間が、人手不足の構造を変える第一歩になる。


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この記事の全体像: [経営課題の9割が「人材」。なのに対策が「採用」しかない会社は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか]

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