「セキュリティソフトの更新時期が来たけど、本当に必要なんだろうか?」と思ったことはありませんか?
この記事では、ウイルス対策ソフトの実際の必要性と、それでは防げない本当のリスクについてお伝えします。
セキュリティソフトが「もういらない」と言われる理由
結論から言うと、ウイルス対策ソフトとして見た場合、Windows Defenderだけで十分な保護性能があります。
第三者評価機関AV-TESTによる2025年12月のテストで、Microsoft Defenderは総合評価18.0点(満点)を獲得し、「Top Product」として認定されています。
具体的な評価は以下の通りです。
| 評価項目 | スコア | 内容 |
|---|---|---|
| Protection(保護性能) | 6.0/6.0 | マルウェア検出率 |
| Performance(動作速度) | 6.0/6.0 | マルウェア検出率 |
| Usability(使いやすさ) | 6.0/6.0 | 誤検出の少なさ |
また、AV-Comparativesのビジネス向けテスト(2025年3〜6月)でも、Defenderの保護率は98.9〜99.5%。
BitdefenderやESET、CrowdStrikeといった有償製品と同等レベルです。
つまり、「ウイルス対策」という目的だけなら、追加のセキュリティソフトは不要と言えます。
でも、中小企業の本当のリスクはそこじゃない
正直に言うと、私のところへ相談に来る企業で「ウイルス感染で困っている」というケースはほとんどありません。
相談で多いのが
- 「メールを誤送信してしまった」
- 「社外の人に間違えてファイル共有してしまった」
- 「退職した社員がデータを持ち出したかもしれない」
といった内容です。
こういうこと、ありませんか?
- 宛先を間違えて取引先の個人情報を含むメールを送ってしまった
- Googleドライブで「全員に公開」設定のまま重要ファイルを置いていた
- 退職者のアカウントをそのままにしていて、今でもログインできる状態
これらは全て、ウイルス対策ソフトでは防げません。
数字で見る「本当のリスク」の大きさ
情報漏洩の原因を調べると、意外な事実が見えてきます。
サイバーセキュリティクラウドおよびJNSAの調査によると、情報漏洩の原因内訳は以下の通りです。
| 原因 | 割合 | 内容 |
|---|---|---|
| 不正アクセス | 約60% | 外部からの攻撃 |
| 人為的ミス | 約30% | メール誤送信が約25% |
| マルウェア感染 | 約5-10% | ウイルス感染 |
つまり、セキュリティソフトで防げるマルウェア感染は全体の1割以下。
大半は不正アクセスと人為的ミスです。
IPA「情報セキュリティ10大脅威2025」でも、1位はランサムウェア、4位が内部不正、10位が不注意による情報漏洩。
これらは従来のウイルス対策ソフトでは防げません。
コストの面でも考えてみましょう。
法人向けセキュリティソフトを30名の会社で導入すると、年間約99,000円かかります(ESET PROTECT Entry、1ライセンス約3,300円で計算)。
一方、Google Workspace Business Plus(月額2,500円/ユーザー)なら、メール保全、デバイス管理、セキュリティセンターといった人為的ミスや内部不正を防ぐ機能が含まれています。
「ウイルス対策」だけに年間10万円払うのか、「人為的ミスも防げる仕組み」に投資するのか。
私は後者をおすすめします。
まとめ
ウイルス対策としてのセキュリティソフトは、Windows Defenderで十分です。
でも、中小企業の本当のリスクは、メール誤送信やファイル共有ミス、内部不正といった「人」が原因の情報漏洩。これらは仕組みで防ぐ必要があります。
セキュリティソフトの更新を検討しているなら、まずは「本当に防ぐべきリスクは何か」を見直してみてください。
まずは話を聞いてみたい、という方も歓迎です。
オンラインで60分、あなたの会社の状況をお聞かせください。
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